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EDINET開示書類の見方

有価証券報告書・半期報告書の構成と読み方を解説

約10分

初級
このページで学べること

EDINETの役割と公開されている書類の種類を理解する

有価証券報告書の主要セクション構成を把握する

半期報告書と有報の違いを理解する(旧「四半期報告書」は2024年4月廃止)

当サイトを使ってEDINET書類を効率的に探す方法を知る

上場・非上場企業の開示書類の違いと信頼性を理解する

決算スケジュールに沿ったタイムリーな情報収集方法を把握する

1
EDINETとは

EDINETとは

EDINET(Electronic Disclosure for Investors' NETwork)は、金融庁が運営する電子開示システムです。上場企業が金融商品取引法に基づいて提出を義務付けられている書類(有価証券報告書・半期報告書・大量保有報告書など、いわゆる「法定開示書類」)を一元的に閲覧できます。2024年4月のFIEA改正により四半期報告書は廃止され、半期報告書に一本化されました。

  • 金融庁が運営する電子開示システム(Electronic Disclosure for Investors' NETwork)
  • 上場企業の法定開示書類(有価証券報告書、半期報告書など)が全て集約
  • 標準化された構造化データで、機械的な分析が可能
  • 当サイト(Disclosure Search)はEDINETのデータを活用し、企業の財務情報を分かりやすく提供しています
2
開示書類の種類

開示書類の種類

120
書類名

有価証券報告書

提出頻度

年1回

内容

最も詳細な年次報告。事業内容、財務状況、リスク情報などを網羅

130
書類名

訂正有価証券報告書

提出頻度

必要時

内容

有価証券報告書の記載内容に誤りがあった場合の訂正

140
書類名

四半期報告書(2024年4月に廃止)

提出頻度

—(廃止済、履歴閲覧のみ)

内容

FIEA改正により2024年4月以降提出不要。代わりにQ1/Q3は決算短信、Q2は半期報告書へ移行

150
書類名

訂正四半期報告書

提出頻度

必要時(過去分)

内容

四半期報告書(2024年4月以前提出分)の訂正

160
書類名

半期報告書

提出頻度

年1回(H1終了後3ヶ月以内)

内容

上半期の業績と財務状況を報告。2024年4月以降、上場企業にも適用される主要な期中開示

170
書類名

訂正半期報告書

提出頻度

必要時

内容

半期報告書の記載内容の訂正

書類コード書類名提出頻度内容
120有価証券報告書年1回最も詳細な年次報告。事業内容、財務状況、リスク情報などを網羅
130訂正有価証券報告書必要時有価証券報告書の記載内容に誤りがあった場合の訂正
140四半期報告書(2024年4月に廃止)—(廃止済、履歴閲覧のみ)FIEA改正により2024年4月以降提出不要。代わりにQ1/Q3は決算短信、Q2は半期報告書へ移行
150訂正四半期報告書必要時(過去分)四半期報告書(2024年4月以前提出分)の訂正
160半期報告書年1回(H1終了後3ヶ月以内)上半期の業績と財務状況を報告。2024年4月以降、上場企業にも適用される主要な期中開示
170訂正半期報告書必要時半期報告書の記載内容の訂正
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有価証券報告書の構成

有価証券報告書の構成

  • 第一部 企業情報
    • ☆ 第1 企業の概況(沿革、事業内容、関係会社、従業員の状況)
    • ★★★ 第2 事業の状況(業績、経営方針、リスク、MD&A)— 最重要、最初に読む
    • ☆ 第3 設備の状況(設備投資、主要設備)
    • ★★ 第4 提出会社の状況(株式、配当、役員、コーポレートガバナンス)
    • ★★★ 第5 経理の状況(連結財務諸表・個別財務諸表・注記)— 財務数字の本体
  • 第二部 提出会社の保証会社等の情報
  • 監査報告書
  • 内部統制報告書
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有報で特に注目すべきポイント

有報で特に注目すべきポイント

経営者自身が業績の変動要因や今後の見通しを解説する重要セクション。数字だけでは読み取れない事業環境の変化が分かります。

企業が認識している経営上のリスクを記載。投資判断において、潜在的なリスクの把握に不可欠です。

グループ全体の財務状況を把握できます。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3表が中心です。

1億円以上の報酬を受けている役員は個別に開示されます。経営陣へのインセンティブ構造を確認できます。

上位10名程度の大株主と持株比率を確認できます。支配構造や安定株主の状況が分かります。

「無限定適正意見」が標準。「限定付適正」「不適正」「意見不表明」の場合は要注意。財務諸表の信頼性を示す重要な指標です。

有報のMD&Aと事業リスクを読めば、企業の将来見通しが見えてきます。
5
当サイトでの活用方法

当サイトでの活用方法

1
企業を検索する

トップページの検索バーから企業名・証券コード・EDINETコードで検索し、企業ページから文書一覧を確認します。

2
財務モデルで分析する

構造化された財務データを財務モデルで閲覧し、財務諸表の各項目を比較・分析できます。

3
PDF原文を確認する

財務データと合わせてPDF原文も確認可能。注記や図表など、構造化データに含まれない情報も確認できます。企業ページの「提出書類一覧」からPDFリンクで選択します。

4
ウォッチリストで定期チェック

気になる企業をウォッチリストに追加し、新しい開示書類の提出をチェックしましょう。

6
上場・非上場会社の開示書類比較

上場・非上場会社の開示書類比較

企業が作成・提出する開示書類は、上場・非上場の区分や根拠法令によって大きく異なります。投資家やアナリストが適切な情報源にアクセスするために、各書類の特徴を整理しておきましょう。

有価証券報告書
根拠法

金商法

上場企業

○(必須)

非上場

×

提出時期

決算後3ヶ月以内

監査

必須

半期報告書
根拠法

金商法

上場企業

○(必須)

非上場

×

提出時期

H1終了後3ヶ月以内

監査

中間レビュー

決算短信
根拠法

取引所規則

上場企業

○(必須)

非上場

×

提出時期

決算後30〜45日

監査

不要

計算書類
根拠法

会社法

上場企業

非上場

○(大会社)

提出時期

定時総会前

監査

大会社は必須

税務申告書
根拠法

法人税法

上場企業

非上場

提出時期

決算後2ヶ月以内

監査

不要

書類根拠法上場企業非上場提出時期監査
有価証券報告書金商法○(必須)×決算後3ヶ月以内必須
半期報告書金商法○(必須)×H1終了後3ヶ月以内中間レビュー
決算短信取引所規則○(必須)×決算後30〜45日不要
計算書類会社法○(大会社)定時総会前大会社は必須
税務申告書法人税法決算後2ヶ月以内不要

EDINETで閲覧できるのは金商法に基づく有報・半期報告書です。2024年4月のFIEA改正で四半期報告書は廃止され、Q1/Q3の決算短信は東証TDnetで公開されます。

非上場会社の財務情報は一般には非公開です。取引先調査では信用調査会社のレポートが情報源となります。

決算短信は速報性が高い一方、監査を受けていないため、後日の有報で数値が修正される場合があります。

投資判断で最も信頼性の高い情報源は、監査済みの有価証券報告書です。速報は決算短信、詳細分析は有報、と使い分けましょう。
7
決算スケジュール

決算スケジュール

上場企業の決算は、年間を通じた一定のスケジュールに従って進行します。各イベントの時期と開示物を把握しておくことで、タイムリーな情報収集が可能になります。

3月決算企業の年間スケジュール例
4月下旬〜5月中旬

決算短信の発表

前期の速報値を東証TDnetで開示。最も早い決算情報。

5月〜6月

有価証券報告書の提出

監査済みの詳細な財務情報をEDINETに提出。投資分析の中核資料。

6月

定時株主総会

株主への事業報告・議案決議。会社法上の計算書類はここで承認。

7月〜8月

Q1決算短信

4〜6月期の業績をTDnetで公表。四半期報告書は2024年4月にFIEA改正で廃止されたため、現在はQ1の主要情報源。

10月〜11月

Q2決算短信・半期報告書

4〜9月期の上半期業績。Q2短信は期末後45日以内、半期報告書(中間レビュー付き)は3ヶ月以内にEDINETへ提出。

1月〜2月

Q3決算短信

4〜12月期の業績をTDnetで公表。通期予想の修正が出やすい時期(四半期報告書は廃止済)。


3月決算は日本の上場企業の約7割を占めますが、12月決算(グローバル企業に多い)や他の決算月もあります。

EDINETの検索機能では提出日や会計期間で絞り込みができ、特定期間の開示をまとめて確認できます。

業績予想の修正(上方修正・下方修正)は適時開示として随時発表されます。

決算スケジュールを把握しておけば、いつ・どの書類を確認すべきかが明確になります。EDINETを定期的にチェックする習慣をつけましょう。
EDINETを実際に使ってみよう

このサイトでEDINETのデータを検索・閲覧する方法を体験してみましょう。